鬼の手
鬼の手の感想一覧
作品「鬼の手」には、 現在4件の感想が投稿されています。新しいものが上です。
さいはねさん
の感想
はじめまして。
素晴らしい完成度ですね、楽しく読ませて頂きました。全体の長さと構成、過不足ない物語進行、とてもレベルが高いと思います。
いくつか気になった点を。まず、時代設定が曖昧な関係で、何点か引っかかってしまう部分がありました。「陸軍」と出るのですからおそらく舞台は昭和初期あたりだと推察されますが、「バスルーム」や「マカロン」などはおもしろいのですが一方強く現代を思わせるので、他の言葉に替えるのがよいかもしれません。おそらく意図的だとは思うのですが、個人的には、物語の時代を具体的に設定して小道具などの描写を随所に入れると全体がより引き立つように思います。
それから主人公の「先日から私が本田邸に伺っていることは、何度も顔を合せましたからご存じですね。」の件は、実際に顔を合わせていますから、不要かと。この部分は屋敷内の最初の出会いでもっと保子の驚きを強調するか、あるいは最初から仕組んでいることにするほうが良い気がしました。
あとは細かいことですが、「認(したた)めた」あたりは読めないことが多いでしょうから、ルビを振るか平易な言葉に言い換えたほうが親切かもしれません。三点リーダは常に2つ重ねたほうがいいでしょう。
それでは、次回作も楽しみにしています!
ごまさん からのお返事
しんじさん。はじめまして。
鬼の手を読んでいただいてありがとうございます。
もったいないお言葉をいただいて、嬉しいやらお恥ずかしいやら……。
感想をいただくのは初めてですので少し緊張しております。
ご意見も非常にありがたいです。
作中できちんと説明しきれていなかった部分があったと反省しています。
まずは、桧垣が保子の依頼を受けた理由についてですが、保子の思いつめた必死さに桧垣はただならぬものを感じたのだと思います。
また、彼女の告白が明瞭かつ詳細であることから、作り話などではなく少なくとも彼女にとって現実に起こった事件であることが分かります。
告白を全て聞いた時点で、これが現実に起こったことであるならば放っては置けない。と依頼を受ける気になったのでしょう。
そして、玲子が直接手を下さなかった理由についてですが、分かりやすく言うと、玲子は未来を捨てていない。ということです。
いくら本田家が力を持っているといえども、人殺しはやはり人殺しです。
直接手を下してしまったら、それが発覚した時に間違いなく逮捕されてしまいますよね。
それこそ本田家にとって最大の汚点になりますし、血も途絶えてしまいます。
そんなリスクを冒さずとも、効率的に晴彦を追い詰めることができるなら、その手段を使わない手はないでしょう。
晴彦にとって自分の手で息子を殺し、それによって妻も失ってしまった罪の意識というのは大きいのではないでしょうか。
説明を考えているうちに文章が読みづらくなってしまい、申し訳ございません。
今後は読み手の方にもきちんと伝わるような文章が書けるよう、精進してまいります。
しんじさん
の感想
はじめまして。鬼の手の感想です。
タイトルで地獄先生ぬーべーを思い出して、作者名を聞いて少年アシベを思い出しましたが、それはさておき。
楽しく読まさせて頂きました。面白かったです。
華族の屋敷を舞台にした非日常とミステリー、そこに鬼の手が絡まったファンタジー要素もあり。僕には描けないなあと、感心しながら読んでおりました。
登場人物の相関も、しっかり作り込まれているように思いました。矛盾がなかった。
あと、勝実君は物語の進行上に必要で出したのだとは思うのですが、違和感もなく、物語に明るさをもたらす存在となっていました。中盤で、実は女の子でした、っていう設定も飽きさせないでよかった。
えー、これだけレベルの高い方ですと、よかったことよりも気になったことを聞きたいんじゃないかと勝手に思うんですが、忌憚のない意見を、と。
保子が桧垣に仕事の依頼をします。鬼の手が……と。その内容はあまりに現実離れしており、まともに考えるならば解決は無理じゃないでしょうか。それには経費がかかることですから、なぜ依頼を受けたのか。その理由付けが欲しかった。その疑問も最後に解決してくれるのかなあ、と思いながら読んでいましたので。
もうひとつ。
最後に、玲子が晴彦を死に追いやった犯人であることが分かります。直接的ではなく間接的に。
思うんですが、なんぼなんでも手を見せただけじゃ死なんだろうと。
本田家を守る責任。それを感じているのならば、もっと明確な殺意があってもよかったのではないでしょうか。一読者の意見ですが、玲子は晴彦を直接的に殺してもよかったと思うのです。本田家であれば、それすらも揉み消せたであろうと思うので。まあ、鬼の手がキーになっているから、難しいとは思うんですが。
以上、そんな感じです。
これからも執筆かんばって下さい。
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ごまさん からのお返事 new!
さいはねさん。はじめまして。
鬼の手を読んでいただいてありがとうございます。
物語の構成や長さなどは、執筆に取り掛かる前に特に気を付けている点なので、感想をいただいて非常に嬉しいです。
ご指摘いただいた点につきましても、いくつか修正いたしました。
時代設定については昭和初期と当初から設定して、それらしい雰囲気を出せるように色々と調べたのですが、調べ物が後付けになったのが時代背景が曖昧になってしまった原因だと反省しています。
横文字はなるべく使わないようにと意識していましたが、つい普段使っている言葉を使用していましたね。
「バスルーム」は「浴室」に変更いたしました。
「マカロン」については代用出来そうなお菓子を思いついたら検討しようと思っています。
「先日から私が本田邸に伺っていることは、何度も顔を合せましたからご存じですね。」の件は、前後の会話も読み返して自然になるように模索中です。
ルビ振りについては出来る限り対処させていただきました。
3点リーダーは二章を書き始める時に、重ねて使わなければいけないと意識しだしたので、一章では重ねられていない箇所が多かったですね。
推敲したつもりでしたが、見逃しているものが多くて驚きました。
貴重なご意見をありがとうございました。
まだまだ修行中の身でございますので、至らない点も多いかと存じますが、これからも精進してまいります。
拙作を読んで感想までいただけたこと、心より感謝いたします。