タイミング

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「かえちゃん、これいらないの?」

 そういうと朔也くんはかえの唐揚げを

 勝手に口に放り込む。

「んあー!! 何すんの朔也!?

 せっかく最後にとっておいたのに!!」

 かえは朔也くんの両肩をがしっと掴み、

 おもいきり相手を揺さぶった。

 この二人は最近付き合いだした。

 きっかけを聞いたら、

『んーとね、水溜りの国へ行って

 正反対の朔也を見たら、

 今の朔也がいいって気づいたんだ。

 あっ、たぶん、水溜りが鏡みたいな役割をしたんだと思うの』

 真顔で言ってくるかえに、

『あんたは、真性のアホだわ』と

 呟き返したのは記憶に新しい。

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